「デザインとは考えるプロセスである」
Dieter Rams

今、大阪天王山のサントリーMで開催されてる Dieter Rams の特別企画展。行きたいです。なんと、ご本人が大阪にやって来てたんです。たしか以前にも大阪に来てたような・・・。当然行けませんけど・・・。

BRAUNで40年以上活躍してきた彼の手がけたプロダクトは、大量生産のものづくりの時代の中でも、特別な存在感がある。ドイツのものづくり精神、機能主義的精神を継承し、製品の企画から設計、製造、広告まで、全ての開発プロセスと密着しながらデザインのあるべき姿を模索してきた彼のデザイン精神は、いまの時代に手本となることです。それをすでに何十年も前から実行してきた哲学は興味深いものがあります。インハウスデザイナーが9割を占める日本が学ぶべき事はおおいだろう。

「デザインとは考えるプロセスである」

まさにその通り。この基本といえる精神から生み出される商品から影響を受けたデザイナーも多い。Appleもその一つ。驚くほど多くの部分から Dieter Rams のデザインの影響を受けている。それは過去の話ではなく、今現在も。そこに大きな価値がある。50~60年代にデザインされたプロダクトから影響を受けて21世紀に発売されるApple製品。とても興味深い。Dieter Rams が巨匠と言われる理由はそこにある。

Apple製品がRamsから影響を受けた製品を比較しているサイト

1960s Braun Products Hold the Secrets to Apple’s Future

では Dieter Rams デザインの原則をご紹介。

Dieter Rams’ 10 principles for good design:

• Good design is innovative.
• Good design makes a product useful.
• Good design is aesthetic.
• Good design helps us to understand a product.
• Good design is unobtrusive.
• Good design is honest.
• Good design is durable.
• Good design is consequent to the last detail.
• Good design is concerned with the environment.
• Good design is as little design as possible.

日本語訳↓

ディーター・ラムスのグッドデザイン10の原則

良いデザインは革新的である
良いデザインは製品を実用的にする
良いデザインは美的である
良いデザインは製品を理解しやすくしてくれる
良いデザインは出しゃばらない
良いデザインは誠実である
良いデザインは恒久的である
良いデザインは細部にいたるまで必然性がある
良いデザインは環境にやさしい
良いデザインは最低限のものである

「時の試練に耐えてきた素晴らしいデザインは、今なお新鮮で本物の標準」

SUNTORY MUSEUM Dieter Rams

Dieter Rams MOVIE

designboom dieter rams interview

2008.11.27

堀 真寿