「お金がない」というのは、とても都合のいい言い訳なんだと僕は思う。

何か行動をしようとするとき「お金がない」という。

話を聞いてみると、お金がないというのではなく、実際は「お金はあるけどまだ使いたくない」ということのようである。

じゃあ、いくらまでお金を貯めたらいいの?っと聞くと「とりあえず…」っと答えが返ってくる。貯金してるんや~。と感想を言うと、「あまり増えても減ってもない」という。つまり、増やすための貯金の努力はしてないようだ。

ある程度のお金が自分の口座の中に入っていて、減らさない程度に、日々のちょっとした贅沢もしたいから、ある程度使って、結果として、自分の中で満足できる貯金額をキープしている。

ほんとにお金がない。という人は必死さがある。何とかしてやろうとか、ハングリー精神が芽生えて、かえってお金がないことを楽しめる人さえいるが、本当にお金がない人は本当にお金がない。

こんなふうにお金があるにも関わらず「お金がない」ということを発言する人。それは余裕なのか、窮屈なのか、夢がないのか、現状に満足な証拠なのか。

ほんとはお金があるのに、お金がないという人。

ここで重要なことは、幸せを手にしたい気持ちはあるのに、そんな幸せはあり得ないからといって、自らそれに背を向ける、つまり幸せというステージから降りる、他人任せの幸せがそこにはある。

お金がない。 = 言い訳をいくつも自分に与えている証拠。

ないのはお金じゃなくて、他の何かなんですね。

2009.10.13

堀 真寿