年末のこの時期は、ものづくりのお仕事をしている人達は必死なことが多い。来春発表へ向け、年内にしなくてはいけないことが山積みだからだ。僕自身もインハウスのころはカプセルホテルに泊まる日々が最も多かったのもこの12月。いまでは自宅から自分の事務所まで自転車で5分であるにも関わらず、気付けばPCの前で寝てしまい朝を迎えることも多い…。でも、決してこれが嫌いじゃない。かっこつけて、こんな忙しいのが大好きとは言いたくなくが、大嫌いではない。
目の前の課題に、真っ直ぐに取り組むこの心の高ぶりがある。また成長していくであろう自分のスキルに出会える楽しみもある。「誰かが与えてくれるものじゃない。自分で勝ち取らないと。」そんな、「数字」には還元されないスキルの伸び幅がある追い込みの時期でもあるんだなと、いつも自分なりに納得し取り組んでいる。
よくよく考えてみると、この社会というのは「数字」では表せないもので構成されているんだと感じる。そして、その社会が逆に「数字」を作っているんじゃないかと。
スキルを身につけるためのツボ。「数字」には表れないけど、感じることのできる自分だけの”数字(成長)”をわかること。人それぞれに異なるその能力を知っている者こそが、魅力を形成していると確信している……もっと本気になってほしい。命を懸けて取り組んでほしい。簡単に言い訳を用意して逃げないでほしい。人に言われないでも動ける人になってほしい。すぐ行動してほしい。努力してほしい。
2010.12.24
堀 真寿